いのち

小学生時代から仲良くしていた隣の家の猫が今日亡くなった。

16歳だった。

あんなにも一緒にあそんで、触って、いつも玄関先にいた猫。
彼はもういない。

なんて寂しいことなんだろう。

あの背中を撫でることは、もう永久にないのだ。
あの頭を、ヒゲを、切れたしっぽを。
あの声を。
聞くことができないなんて。なんて。
なんて哀しい。

いのちは一瞬だ。
私も。誰しも。
思い知らされていたい。
今日を大切に生きられるように。
空も、緑も、電柱も。
全ての美しさを感じていたい。

永遠でない今日を、永遠でない貴方と共に。
生きられるように。