一期一会

20080804210637

ふとした瞬間に
思いもかけないときに
永遠に失われてしまうものがある
それは唐突に
夏の夕立のように現れて消えてしまうもの

私が勤めているデイサービスに来ていたおじいちゃんが亡くなった
会話が出来る方ではなかったけれど、
笑ったときの穏やかな顔が優しかったのを覚えている。

永遠だと思っていたものが
ある日突然
この地上から永久に失われる

なんだか呆然としてしまった
悲しみというより喪失感
もうどこにもいないんだ

彼にとってこの地上での出来事すべては
いったいどんなものだったのだろう
幸せだった?

その最期の瞬間まで
みんなに見守られて
愛されて
旅立てたならいい


雨の音がなんだか切ない夏の夜