わすれていくということ

職場の勉強会で「認知症」について学んだ。

日々いろんな認知症の方と接するなかで思うこと。

「神様みたい」

宗教的なことではなく、
ほんとうに天使というか神様のようだと思う。

いろいろなことが分からなくなっていく、
出来なくなっていくけれど、
その中で嬉しかったり悲しかったり。

その笑顔をみると
あんまりにも神聖でどきっとする。


かならず夕方に「帰りたい」というおばあちゃん
「ものがない」と不安になるおばあちゃん

そうして毎日毎日不安になってしまうこと

おばあちゃんの「世界」を安心させてあげるにはどうしたらいいのか

いつも思う

答えなんてないのだと思う
でも探したいとも思う

天使のような笑顔で
「ありがとうね」と肩をさすってくれるおばあちゃん

私ができることはそばにいることだけなのかもしれない


自分は年老いたときに何を言うのだろう
家を探しているかもしれない
ずっと帰れない「こころ」を抱えているかもしれない
家族のことを言ったり
財布がないというかもしれない

不安な気持ちには果てがない

でも

聞いてあげることが大切なんだと思う

聞いてもらっている間は
不安は忘れられると思う


なんかそんなことを思う今日このごろ