入院生活


うちでは泣き顔は通称「梅干し顔」と呼ばれ愛でられています。

出産は大変でしたけど、それに値する素敵な贈り物をもらいました。
色々書きましたが、
あらためて出産のときの事を思うと、

「出産はスプラッシュマウンテンだ!」
と思います。はい。

1.乗るまでにものすごい時間がかかる。
2.いったいどのくらい並べばいいのか分からず悶々とする。
3.乗ってしまったらあっという間に終了!
4.終わったら、可愛いうさぎさんとかメルヘンなご褒美ゾーンがある。

みたいな(笑)
ジェットコースターみたいな体験だったな〜とあらためて思います。
でも、お家に帰るまでが遠足なのです。。

産後の入院生活もまた結構貴重な体験だったので、
書いておこうと思います。

お昼に産まれて、
その日は赤ちゃんは新生児室でお世話してもらいました。
後で分かったのですが、
私があまりに貧血で傷が深かったからのようです。
本当は3時間起きにミルクやオムツのお世話しないといけないので、
あとから大部屋に来た方は産んだその日から、
3時間起きに助産師さんが呼びに来てました。
すごい大変だ〜

でも最初の夜はなんだか興奮してしまい、
身体はぐったりなのに気持ちが高ぶってほとんど熟睡できず(><)
赤ちゃん今何してるかな?とかお腹がぺったんこだーとか色々考えると全然眠れなくて、
気が付いたら明け方。。
しかし、今思えばあの夜がぐっすり爆睡できる最後のチャンスだった。。

2日目は痛みどめを飲んでいるにも関わらず、
傷が痛くて痛くて(^^;)
横になってても痛いし、
座れないし、かがめないし、
ベットから身体を起こすことがまず痛い。。
しかも貧血で低血圧でふわふわ。

しかし朝食が終わったら
「内診しますので処置室にきてください〜」とのこと。
助産師さんからはあんまり貧血がひどかったら車いすを出しますよと言ってもらっていたのですが、
まあ出来るだけ頑張ってみようかなと処置室へ出発。。!

しかしこの距離の遠い事!
実際病室からは5m程度の距離なんですけど、
傷は痛いしふらふらだし、ものすごい時間かかりました。
なにしろ骨盤がまだガタガタらしく、
足がうまく運べない(><)
一歩踏み出すのに5秒くらいかかるので、
廊下の手すりを触りながらゆっくりゆっくり。。
こんなに歩けないものか!?と結構びっくり。

診察も傷が痛くて(^^;)
傷が深いとは言われていたのですが、
あらためて泣きそうに(TT)

そしてお昼からはいよいよ母子同室指導に!
病院の方針によっていろいろですが、
入院中からお母さんと赤ちゃんが同じ部屋で過ごすことを母子同室といいます。
産む病院を選ぶ時、いろいろ迷いましたが、
やっぱり産まれたらすぐ一緒に過ごしたいなと思ったので、
母子同室の方針の病院にしました。

新生児室に行くと、
いたいた!うちの子〜♪
なんだかまだ見慣れてないし、自分が産んだのか〜?と
不思議な感覚を持ちつつ、
赤ちゃんにおっぱいをあげる授乳指導、おむつ替えの指導もしてもらいました。
だっこするのも慣れてないし、
おっぱいを含ませるのもなかなか角度とか難しい(><)
赤ちゃんが寝ていても、4時間以上授乳をあけてはいけないそうで、
そんな時は起こす!
助産師さんが足のうらをゴシゴシ!
「おぎゃー!」
口が開いたタイミングでおっぱいを放り込む!(笑)
ごくごく・・
助産師さんの技はすごい(^^)
だいたい起こしたい時は足の裏をこすると良いそうです。
小さいながらもチューチュー吸引力はなかなかのもので、
なんとも可愛い♪

おっぱいの次はおむつ替えも!
これも色々とコツがあって難しい〜
まだゆるゆるうんちなのでふき取るのに時間がかかって。。
おしりふきもついつい沢山使ってしまいがちなのですが、
「エコ大事よ!できるだけ少なく綺麗にね〜この子達の地球がなくなっちゃったら大変よ〜」と助産師さん。
たしかに!地球がないと困るわ〜

しかし授乳するのもオムツ替えるのも結構ふらふら。。
でも育児はノンストップ!
ここから早速母子同室開始です!
嬉しいのだけど上手くできるか不安なのと、
傷が痛いのが辛いけど。。


病院内では赤ちゃんはコットというケースに寝かせて運びます。
下がカートになっていて荷物も入れられる。
赤ちゃんの頭のところにセンサーが付いていて、
呼吸しているかどうかチェックしてます。
このセンサーを切らずに抱っこしてしまうと、
アラームがけたたましく鳴る!!
そしてこの日の夜中にそれをやってしまった(^^;)
大部屋なのに(TT)

入院中はとにかく傷の痛みとの闘いで、
座って授乳がきついのでほとんど横になってあげてました。
自分の体がままならない上に、
3時間おきに授乳やおむつ替えなどは結構大変だった(TT)
でも寝顔を見てると本当に癒されるし、
頑張って良かった!と思うのです。


パパが面会に♪
相変わらずガチガチ。汗だく。そしてメロメロ。
この時の写真見ると頭がすごい小さい(><)
これを書いている今はもうかなりでかいです(^^)
あっという間に大きくなっちゃうんだなあ〜


これはお祝い膳。
入院3日目に出る夕飯♪
出産してから本能的に食欲が爆発的にあって、
食べても食べても足りないー!という状態だったのですが、
この日のボリュームは満足でした。
それ以外は全然足りなくてかなり差し入れしてもらった(^^;)

4日目

ちょうど台風が来て過ぎ去った日の空。
とっても綺麗だった。

なんとなくふと、
もう戻れないなって悟ってしまったのです。
夕飯食べ終わって、横で寝てる息子を眺めていたら、
なんともいえない不思議な感覚になりました。
夕暮れの切なさとか秋の空気感に触発もされたと思うけど。

この子がいる世界といない世界。
もういない世界には戻れないなと。
あたりまえなんですが。
それは本当に幸せなことで、
でもこの子に何かあったら耐えられないなとか、
死ぬまでこの子の事を思い続けるのだろうという予感というか、
覚悟、みたいな。
世界一幸福な呪いみたいな。
そんな感覚。
うまく言えないけれど。

入院は5日間の予定だったのですが、
4日目の検診でまだ貧血があると発覚(^^;)
しかも赤ちゃんの体重が増えていない(><)
「退院延期になるかもしれません」
ええーー?!

はやく帰りたいー(TT)
まさかの延期の可能性宣言を受け、
必死におっぱいをあげる(><)
出産してからすぐにはおっぱいは出ないものらしく、
5日目くらいから多く出るようになるそうです。
「おっぱい頼むー」と念じながら沢山吸わせるように。
自分はとにかく血を作らねば!と色々食べました。

5日目
「退院おめでとうございます!」
やったー!よかったー(TT)
無事退院できました。
1日伸びるだけでも医療費がかさむ(笑)
息子くんもよくがんばってくれて、
お風呂あがりに体重を計った助産師さんが開口一番、
「びっくりしたわよ!」
「え?!何かありましたか(><)」
「ものすごい体重増えてる!おめでとう!!
びっくりしすぎて2回体重測ちゃったわよ〜(^^)」
「よかったー(TT)」

そんなこんなで無事退院できました。
ほんとはもっと色々書きたいことあった気がするのですが。。
とにかく人生初の入院生活は結構怒涛の5日間でした。
毎日授乳やお風呂やミルク作り指導教室があって、
なかなか身体を休めるタイミングがつかめず(><)
でもやっぱり母子別室だったら、
自宅に帰ってからお世話に戸惑っていたなと思うので、
同室でよかったかな〜